税理士になった理由

税理士になった理由

税理士として開業するにあたり、なぜ税理士になったかを話す機会が何回かありました。私は即答で、実は学生時代から税理士になりたかったと答えるのですが、なぜ学生時代に税理士になりたかったかということは今となってはあまり覚えていませんでした。当時、プロフェッショナルな仕事として唯一税理士が思い浮かんだということなのですが、よくよく考えると、なぜ税理士がプロフェッショナルな仕事だということを知っていたのかということが、税理士を目指す大きなきっかけになります。

学生時代、私は、学校が終わると経理学校に行っていました。学生服のままで社会人ばかりの夜クラスに入るのがめずらしいこともあったと思います。多くの講師の先生方がいろんな話しをしてくださいました。

経理学校では、ほとんどの講師が税理士さんだったと思います。そこで聞く仕事の話がおもしろそうだったのと同時に税理士の仕事がかっこいいと感じました。また、そこで学んだ簿記がまるでパズルのように楽しくて、近い将来に携わる仕事は税理士だと思いました。

実際には、税理士の仕事に関連のある税務署に就職することになり、それはそれでやりがいがあったために、とうとう定年を超えてまで国税で仕事をしていました。

改めて思うのですが、学生時代にいろいろな職業に遭遇するのはいいことです。実際に、今は小学校や中学校からインターンシップとして実際に職業体験ができますし、また税理士も学校に出向き、租税教室の中で、税理士という仕事を児童、学生に紹介することができます。これらは単にそれぞれの目的だけでなく様々な効果を児童や学生にもたらせてくれると思います。